しまぽいんと

沖縄暮らしのあれこれ

ホースシューベント 朝焼けの空を見に行った話

 

お題「もう一度行きたい場所」

 

こんにちは、オキナワキャッツです。

 

 

今は有名になってしまったアメリカのアリゾナ州のホースシューベント。

 

砂漠地帯に突如現れる渓谷です。

 

 

 

アメリカ出張中

 

上司が唯一寄りたいといった場所がここだった。

 

正直、滞在中は思ったよりも

 

めちゃくちゃタイトなスケジュールで

 

気が向かなかったのだけど、強行スケジュールに組まれてしまった。

 

 

前日にアリゾナ州のペイジという街まで走って

 

夜中に着いたのに、ちょっとの仮眠で出発。

 

朝というよりまだ夜中の続きですよ。

 

こんなときに限って現地では、ちょっと良いホテルしか空いてなくて

 

ゆっくりできないまま、後ろ髪をひかれる思いで

 

ホテルをチェックアウトして向かいました。

 

 

 

ホースシューのエリアは砂漠地帯なので朝晩は冷えます。

 

その代わりにお昼の直射日光がきついです。

 

湿度はゼロじゃないかというくらい乾燥していました。

 

沖縄暮らしが長くなってくると湿度もあって当然みたいな皮膚になってるので

 

はじめは戸惑いますが快適です。汗をかきません。

 

 

 

肝心のホースシューですが

 

何がすごいってそのスケールです。

 

たどり着くまでは、ところどころに草木がある程度。

 

電気もありませんでした。懐中電灯必須です。

 

砂漠地帯なので、どこにホースシューがあるのかさえ曖昧でした。

 

広い舗装された区画と2台ほど車が止まっていたのでそこから歩きました。

 

そして前触れもなく

 

ドーン!と目の前に穴が出てきます。 

 

 

 

「ホースシュー」とは馬の靴という意味で、

 

上から見ると

 

U

 

のベント(渓谷)になっています。

 

 

 

↑馬の足先に履かせる 蹄鉄 (ていてつ) のことですね。

 

 

 

私たちが訪れた頃は渓谷に柵もなく、

 

自然の足場なので、もろい部分もそのまんま

 

Uの谷底まではどのくらいの距離があるのか

 

目測ではわからないくらい高く

 

本当に、足がすくむ状態。

 

 

 

何があっても自己責任。

 

 

 

まだ夜明け前だったので到着時は薄暗く

 

自然の大きさ、怖さを感じました。

 

見学は24時間、無料というか普通にその辺の川や森と同じでした。

 

 

ですが、2017年頃から柵や歩道を製作中。

 

安全を確保できると思いますが、

 

あの、優しくも冷たくもない、

 

ただただそこにあり続ける 壮大な大自然に包まれた感じ。

 

あの体験は柵がないからこそだと思う

 

もうできないと思うと、あの時、本当に一緒に付いて行ってよかった。

 

 

 

朝日が昇ると丁度ホースシューの谷を見ている方向に太陽があるので

 

眩しいのなんのって、目が開けれない。

 

夜明けと共に退散し、次の目的地に向かいました。

 

 

 

朝日が昇る時はシャッターチャンスらしく、

 

三脚を持って写真を撮りにきている方がちらほらいました。

 

いい写真が撮れたからメールで送るよと言われ

 

新手のナンパか、詐欺か、スリか?!と

 

英会話は小学生レベル、警戒しまくりの日本人の私でしたが、

 

普通に親切な 写真を愛するおじさん でした。

 

 

ホースシューベントの土はグランドキャニオンに近い色や形状で

 

砂紋がとても美しく、その時送っていただいた写真には

 

砂紋と小さく私のシルエットが入っていて

 

とても気に入っています。自宅に飾っています。

 

 

 

絶対に人間が超えることのできない広大な大自然の前で

 

人間の小さな優しさに触れたホースシューベント。

 

もう一度、行きたい場所です。

 

 

2018/8/20 記事作成